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2009年8月 5日 (水)

小絞りボケ

デジタルカメラでは撮像素子が小さくなって、回折現象による小絞りボケというのをよく言われます。

 

絞り過ぎるとボケてくるという現象です。

 

昨日は、F25 まで絞っても、画像が良くなるばかりだったので、不思議に思い調べてみました。

 

★まず、D700 の画素ピッチですが、以下のホームページに出ていました。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2009/01/22/10044.html
D700 の画素ピッチは8.45μm。
ちなみに、D3X の画素ピッチは、画素ピッチは5.9μmです。
おまけですが、E-3 4.66μm、D300 5.50μm だそうです。

 

★小絞りボケの計算は、以下のホームページを参考にしました。
http://www24.big.or.jp/~antares/photo_gallery/camera/camera45.html

 

CCDが要求するレンズの解像度 = (1000/画素ピッチ)/2
D700 では、(1000/8.45)/2 = 49 本/mm
D3X では、(1000/5.9)/2 = 85 本/mm
D300 では、(1000/5.5)/2 = 91 本/mm
E-3 では、(1000/4.66)/2 = 107 本/mm

 

収差のない理想的なレンズの解像度は、
d=1000×(1000/(1.22λF))。
λ は 光の波長を入れます。 グリーンの波長 550 を使うのが一般的らしいです。
F は しぼりのF値。

 

ということは、解像度dの限界F値は、F=(1000×1000)/(1.22×550×d) です。

 

D700 の解像度、59 を代入すると
(1000×1000)/(1.22×550×59) = 25
D3X の解像度、85 を代入すると
(1000×1000)/(1.22×550×85) = 17
D300 の解像度、91 を代入すると
(1000×1000)/(1.22×550×91) = 16
E-3 の解像度、107 を代入すると
(1000×1000)/(1.22×550×107) = 14

 

つまり、D700 では F25 を越えると、小絞りボケが始まるようです。
E-3 では、F14 を越えたあたりからですから、頑張って絞っても駄目なわけです。

 

ということで、D700 ではSP AF 17-35 で F25 まで絞っても、小絞りボケを心配する必要は全くなさそうです。

 

追記

 

ちなみに、

 

D70 は 7.8μm のようで、F23 までOKです。
20D は 6.4μm のようで、F19 までOKです。
E-300 は 5.4μm のようで、F16 までOKです。

 

昔カメラは、画素ピッチに余裕がありますね。

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